専用当座貸越による資金調達方法について
「当座貸越」とは一定の限度額(極度額)まで、自由に借りたり返済することができる融資方法のことです。
限度額(極度額)が設定されて、その範囲内で自由に借りたり、返したりできます。
この当座貸越は、2000年頃までは、中小企業の資金調達手段として用いられておりましたが、リーマンショック後に不良債権化されていった中で下火になりました。
通常の銀行融資であれば、資金が必要になった際には、都度審査が発生しますが、「当座貸越」であれば限度額(極度額)の範囲内で自由に資金の出し入れが可能になるため、決算賞与で一時的な資金需要が発生した、納税資金が思ったよりも多く発生したという場合に、気軽に資金調達が可能になるのです。
更新の審査は、年に1回行われます。
審査がその都度ではないということは、非常に便利に使える資金調達方法を確保するということです。
しかしながら借りる企業にとって便利ということは、融資をする銀行にとってはリスクが大きいことを意味し、銀行は、積極的には専用当座貸越を提案しようとしません。金融機関の側から見ると、その都度審査がないということは資金使途もわからず限度額まで、借りっぱなしになるリスクがあるということです。
借りっぱなしが改善されずに、貸し倒れリスクが高いということは、銀行は、金融庁の指導により、相当の貸倒引当金を計上しなければならず、銀行の財政状態に影響を与えるとともに、それだけ融資審査が厳しくなるということを意味します。
よって、審査が通りやすい銀行は、不動産担保が十分にある企業、企業格付けが高い企業に限らせてしまいます。
しかしながら、最近、運転資金の調達方法として、長期の事業性融資ではなく、専用当座貸越が見直されております。返済が当面ないので、中長期的に安定した資金繰りが確保できます。
専用当座貸越を検討されている方は、当センターまでお気軽にご相談ください。
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